3歳児を連れて東京-大阪往復ドライブ、そして九州へフェリーで往復移動してきました
フェリーで明石海峡大橋を通過するところです。
一足早く夏休みを取って、九州へ帰省してきました。三歳の娘と奥さんと三人です。
いつもは飛行機で九州へ行くのですが、今回は大阪まで車で移動して、そこからカーフェリーのさんふらわあに乗って九州へ行きました。
出発まで
フェリーを選んだ理由
娘が三歳になって飛行機代もかかるようになったことと、いつも現地で借りているレンタカー代がけっこう高額になることから、他の方法も探してみることにしました。
自分の車で直接九州まで行くことも考えましたが、娘が生まれるときに一度やって大変さが身にしみていることと、3歳児が耐えられそうにないことから却下しました。
そこでカーフェリーを検討してみました。東京から九州に行く便もあります。実は19歳のときにバイクで乗って九州に行ったことがあるのですが、36時間くらいかかる(船上で2泊)ので退屈すぎることと時間がもったいないのでやめました。
フェリーは大阪-九州間にもあります。これは夕方に出港して翌日の朝に着くので、寝ている間に現地に到着できます。効率がいいし、東京-大阪間のドライブならなんとかなるかなと考えました。
料金比較
往復の飛行機代と、往復の高速代+往復のフェリー代(デラックスルーム)がほぼ同価格でした。さんふらわあのデラックスルームはこんな感じで、ビジネスホテルの部屋とほとんど大差はありません。ここは二人しか使えないのですが、小学生未満は人数にカウントされないので利用可能です。部屋にバス・トイレがついている上に、窓からは海を望むこともできます。
部屋をデラックス以外のものにすれば料金はさらに下げることができますが、雑魚寝はいやなのでデラックスルームを選択しました。レンタカー代がかからない分、フェリーを使ったほうがかなり旅費を下げることができます。
時間比較
飛行機の場合、朝早くに車で空港へ行くまでに1時間、飛行機で九州まで1時間半です。旅行の出発の日の午後には九州で観光した上に現地に宿泊できます。
フェリーの場合、朝早くに車で大阪へ向かいます。ナビの予定だと6時間かかると出ましたが、ネットで調べた印象だと休憩もいれて10時間はかかりそうです。フェリーは夕方に出航して九州には早朝に到着します。朝から観光ができますが、飛行機と比較するとほぼ1日近くは余計に時間がかかります。往復を考えると、九州で同じ日程を過ごすならフェリーの場合はさらに2日休暇を増やす必要があります。
実際は
東京-大阪間のドライブ
行きは朝5時に東京を出発しました。東名、新東名、伊勢湾岸、東名阪、新名神、名神、阪神高速を経由して大阪南港コスモフェリーターミナルに到着したのは14時くらい。1時間に一回くらいは休憩しましたが、9時間で到着できました。
いつもは2時間のドライブが限界の娘も、こういうときにだけ封印を解除する後部座席の液晶モニターと好きな音楽の力と休憩中の遊びで、そんなにぐずることもありませんでした。娘が疲れちゃうことを一番懸念していたのでこれはよかった。
帰りは9時くらいに大阪を出発して東京についたのが20時くらいでした。11時間ほどかかったことになります。これは時間帯からか場所によっては渋滞していたことと、途中でゆっくり夕食を取ったためです。
東京-大阪間のドライブはたぶん大人だけならそれほど大変ではないと思いますが、小さい子供連れだとかなり時間に余裕を持っておいたほうがよさそうです。
フェリー乗船
大阪南港で、出港を待つうちの車のフィットさんが先頭に並んでいます。
大阪では、フェリーターミナルの案内板に従って車を進めていると、案内の人がどこに止めたらいいかを教えてくれました。フェリーターミナルのそばにはアジア太平洋トレードセンター(ATC)があって、フェリーの乗船受付の窓口や待合室もここにあります。乗船手続きは16時からだったので2時間くらいは余裕がありました。出港は19時5分で、乗船は17時くらいからでした。最低でも出港1時間くらい前までには乗船手続きを終わらせておいたほうがよさそうです。
ATC内にはお店やファミレスもあるので2時間くらい時間を潰すのは問題ありません。16時に乗船手続きをします。乗船名簿の紙に家族の名前や車の情報を書き込んで、車の車検証とともに窓口に提出します。車の料金は車の全長で決まるようです。事前にネットで運賃は支払い済みでしたが、窓口では支払いに使用したクレジットカードの提示を求められました。
乗船手続きの後は、乗船開始時間まで待ちます。さんふらわあはレストランもあってバイキングを食べられるのですが、ぼくたちはコンビニで夕ご飯を買うことにしました。
車での乗船は、車に家族が乗っていても大丈夫です。繁忙期は車に乗れるのは一人だけで、家族は徒歩で乗船しなければいけない場合もあるようです。
帰りは鹿児島県の志布志から乗船しました。こちらも14時くらいにフェリーターミナルに到着しましたが、乗船手続きは16時からでした。乗船開始は17時。出港時間は17時55分予定でしたが、実際は乗船に時間がかかって18時10分頃に出港しました。
志布志のまわりで時間を潰すのはけっこう苦労すると思います。片道1時間かければ、都井岬や宇宙研の施設があったりしますが、そこまでの時間が取れないとすると志布志市内で待つしかありません。ぼくたちは、サンポートしぶしアピアというところで時間を潰しました。意外となかなか楽しかったです。
乗船
乗船時間が近づいたら車に乗り込んで待機します。係の人が乗船券をチェックしにくるので渡しましょう。後は指示に従って乗船します。船内は誘導する人がまぶしいのでライトは消しておきます。消してないと消せと言われます。船内の壁にはいたるところにこすった跡があるので、ぶつける人も多そうです。十分に注意しましょう。
船へ乗る順番は、船のバランスも考慮する必要があるようなので(重いものが偏ると船が傾く)、トラックと交互に乗船することもあるようです。今回、ぼくたちは乗用車の先頭だったので真っ先に乗船しました。
後ろの車がぎりぎりに止めたので、ハッチバックが開けませんでした。荷物を下ろすのが大変だった。あらかじめ後部座席などの下ろしやすい場所に移動させておいてもよさそうです。
船内には階段で上りましたが、5階分くらいのぼったりすることがあるので大変です。たいていはエレベーターがあるのでこれを利用しましょう。
お風呂
今回はデラックスルームを使いました。バストイレもついているのですが、広いお風呂のほうがいいので大浴場を利用してみました。ネットの情報などだと、乗船直後は空いているとのことだったのですぐに行ってみましたが、もうすでにおじさんでいっぱいでした。乗用車よりもトラックのほうが先に乗船していたので、トラックの運転手さんだったのかも。実は乗船直後が一番混んでいるのではないでしょうか。
帰りは大浴場には入らずに部屋のお風呂を利用しました。
揺れと酔い
大阪-別府の航路は瀬戸内海を通るので、揺れは穏やかでした。気持ちよく寝られた。親の運転する車の後部座席で寝るような心地よさでした。
帰りの志布志-大阪航路は、四国の南側を通る太平洋の航路だったことと、台風がいて海がうねっていたのでかなり揺れました。波の上下がはっきりわかるくらい。サインカーブの波に乗っているところを想像しました。すぐに気持ち悪くなったので19時半には寝てしまいました。
3歳児
とても大きな船に乗るよ、という話を旅行前にして期待を高めさせていたおかげか、単純にはじめて乗ったフェリーが楽しかったのか、娘はフェリーを大変気に入った様子でした。船酔いしたのかどうかはわかりませんが、特に具合が悪そうな様子は見せませんでした。ぼくと一緒に早く寝たからかもしれません。
車とちがって身体を動かせるので、そういう意味でもフェリーと子供の相性はよさそうです。まわりにも子供連れが多かったです。